保険の見直しシリーズ第二弾、就労不能保険を比較検討してみました。
今回は単品商品の検討です。就労不能を特約として商品化しているものもあります。
こちらについては、収入保障と就労不能の各々の単品商品を比較検討した後に、別途、総合的に比較検討することにします。
保険の見直しの範囲については、下記の記事で整理しております。
保険の範囲
保険を見直す範囲について、おさらいです。
HiroPaPaが、
- 死亡時に家族が暮らしていける生活費 【収入保証保険】
- 働けなくなった時に家族が暮らせる生活費 【就労不能保険】
- 入院したときの雑費と先進医療費 【医療保険】
をカバー範囲とします。
今回は、
- 【就労不能保険】
について、比較検討してみました。
就労不能保険の比較ポイント
就労不能保険を比較するときのポイントは、以下のとおりです。
- 給付条件がどうか(各社違うので重要)
- 保険料が安いかどうか
- 支払期間(支払対象外期間)
就労不能保険は、各社給付条件が違います。
障害認定が必要な商品もあれば、60日以上の入院(もしくは在宅療養)が必要との医師の判断があればよいという商品もあります。
障害等級も1級~2級を給付条件とする商品が多いが、1級~2級というとかなりのハードな障害と言えます。
障害等級については、下記のページを参照ください。
また、就労不能の原因で一番多い精神疾患の対象有無も大きな違いとなります。
厚生労働省の障害年金受給者実態調査によると、障害1級~3級の原因ベスト10は、以下のとおり。
順位 | 傷病名 | 割合 |
1位 | 精神障害 | 31.0% |
2位 | 知的障害 | 23.2% |
3位 | 脳血管疾患 | 8.1% |
4位 | 中枢神経系の疾患 | 5.9% |
5位 | 耳の疾患・外傷 | 5.1% |
6位 | 視器の疾患・外傷 | 4.8% |
7位 | 肝疾患 | 4.7% |
8位 | 関節の疾患 | 2.9% |
9位 | 循環器系の疾患 | 2.2% |
10位 | 脊柱の疾患 | 1.9% |
HiroPaPaの就労不能保険に求める条件
1年6ヶ月までは傷病手当があるので、それ以上の闘病生活で働けなくなる状態が、あまり想像できない。
どんなのがあるかな・・・?
- 1年6ヶ月は傷病手当金が給付されるため、その期間の保険金額を下げるハーフタイプでよい。
- HiroPaPaは、ストレス耐性強いと言われているので精神障害で気になるのは、アルツハイマーくらいなので、思い切って対象から外してもよい。
- 障害状態になった場合の給付は必須とする。
- 60日以上の入院(もしくは在宅療養)が必要との医師の判断での給付については、あればよし程度。
- 仕事復帰後の給付継続は不要。
こんなところかな。
つまり、寝たきり状況になった場合に必要な保険ってことですね。
それ以外なら、家族のためになんとか働こう。
各社商品比較
ネットや雑誌で評価の高い、4つの商品に絞って比較検討することにします。
調べ方によって金額が異なりましたので、次の3種類の調査結果を掲載しておきます。
①公式Webでシミュレーション
②雑誌の記事
①公式Webでシミュレーション
条件は、下記とします。
<<商品比較の条件>>
- 支払対象外期間は、最長を選択
- 選択できるものはハーフタイプを選択
- 年金月額:10万円
- 保険料払込期間:65歳
商品名 | 就業不能保険働く人のたより | アクサダイレクトの働けないときの安心 | &LIFEくらしの応援ほけん | 働く人への保険2 |
会社名 | SBI生命 | アクサダイレクト生命 | 三井住友海上あいおい生命 | ライフネット生命 |
最長支払対象外期間 | 60日 | 60日 | – | 180日 |
ハーフタイプ | ○ | ○ | – | ○ |
給付条件(障害認定等) | – | 障害等級2級以上 | 障害等級2級以上,要介護2以上 | – |
給付条件(入院等) | 傷害または疾病の治療を目的として、入院、または医師の指示を受けて自宅等で在宅療養をしている状態 | ①治療を目的とした入院、②医師の指示による在宅療養の状態 | 65歳未満で介護状態が180日以上と医師に診断された状態 | 入院状態など、医師の指示により自宅等で療養をしており、外出が通院等に制限されているような状態 |
30歳 | ¥1,520 | ¥1,810 | ¥3,850 | ¥1,614 |
40歳 | ¥1,790 | ¥2,190 | ¥4,280 | ¥1,881 |
50歳 | ¥2,240 | ¥2,800 | ¥4,800 | ¥2,147 |
備考 | ・精神疾患は通算18回まで給付 | ・精神疾患も対象
・医師・看護師などに24時間365日電話で健康相談 ・日本の名医(総合相談医)のセカンドオピニオン |
最低支払保証期間:1年 |
③雑誌の記事
日経トレンディ9月号からの抜粋になります。
条件は、下記となってます。
<<商品比較の条件>>
- 支払対象外期間は、60日を選択
- ハーフタイプは適応しない
- 年金月額:10万円
- 保険料払込期間:65歳
商品名 | 就業不能保険働く人のたより | アクサダイレクトの働けないときの安心 | &LIFEくらしの応援ほけん | 働く人への保険2 |
会社名 | SBI生命 | アクサダイレクト生命 | 三井住友海上あいおい生命 | ライフネット生命 |
最長支払対象外期間 | 60日 | 60日 | なし | 60日 |
給付条件(障害認定等) | – | 障害等級2級以上 | 障害等級1級~2級,要介護2以上 | – |
給付条件(入院等) | 60日超の治療を目的とした入院、
医師の指示による自宅療養 |
①治療を目的とした入院、
②医師の指示による在宅療養の状態 |
所定の特定障害状態、就労不能障害状態の認定、180日以上の生活介護状態と判断 | 60日または180日以上の治療を目的とした入院、医師の指示による在宅療養 |
20歳 | ¥1,730 | ¥2,020 | ¥2,940 | ¥2,055 |
30歳 | ¥2,030 | ¥2,370 | ¥3,320 | ¥2,686 |
40歳 | ¥2,540 | ¥2,890 | ¥3,590 | ¥3,361 |
備考 | ・精神疾患への対応は最大18回(入院、自宅療養60日超継続)
|
・精神疾患への対応は最大18回(入院または、精神障害等級2級以上、精神障害者保健福祉手帳2級以上に該当し、60日以上継続)
・仕事復帰後の給付あり |
・精神疾患は、障害等級1級、特則付与で障害等級1級~2級で一時金給付
・仕事復帰後の給付あり |
結論
HiroPaPaの結論は、&LIFEくらしの応援ほけんです。
理由は、給付条件の豊富さです。
ただし、この単品商品では、HiroPaPaの理想的な商品が無いのが実情です。
上でも書きましたが、就労不能保険に求める条件を満たす商品が無いのです。
なので、別途、特約タイプの商品も比較検討したいと思います。
皆様の参考になれば幸いです。