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出国率の低さから見える、日本人がグローバルで活躍するためのハードルとは?

HiroPaPaは海外旅行が大好きです。

いや、大好きでした。

コロナ禍で2年行けてませんので、もはや過去形ですね。

はやく、海外旅行ができるようになってほしいです。

先日、西野さんのVoicyを聞いていて、少し意外な事実を知りました。

その事実というのは、実は、日本人は海外に行きたがらない

というものです。

えっ、そうなの?

西野さんのVoicyは、「世界へ挑戦する」ためには、実際に足を運び、海外に出て自分の五感で現地ののりを理解する必要がある。

という内容でした。(興味のある方は、最後にリンクを載せておきます。)

世界で戦うかどうかは別として、出国率が低いというのは、少々意外だったので、少し調べてみました。

日本人の出国率は、他国と比較して低いのか?

まずは、話題になっていたForbesの調査記事をみてみましょう。

Forbes Japanのニュース記事

記事の一部引用です。

気になる数字がある。日本人の出国率の低さが、近隣アジアの国のなかでも際立っていることだ。たとえば、韓国の場合、人口約5100万人に対して出国者数は2676万6000人(2017年 韓国法務部)で出国率52.3%。台湾は人口約2350万人に対して同じく1565万4579人(2017年)で同66.4%。

一方、日本は人口1億2700万人に対して出国者数1895万4000人(2018年)で、14.9%という出国率は、韓国の3分の1、台湾の4分の1だとすれば、驚くほど低いと言わざるを得ない。

実は、この出国率の低さは最近のことではない。日本人の海外旅行者数は、すでに1990年代半ば頃から1600万人~1800万人の間で伸び悩んでいる。日本を訪れる外国人は著しく増えたが、日本人の海外旅行者数はこの25年間増えていないのである。

いかがでしょうか?

コロナ前の2018に発表されたデータなので、出入国に規制があったわけではないです。

まして、日本人の海外旅行者は、この25年間増えていないとのこと。

本当だろうか?

全文はこちらで御覧ください。

さっそく、データを確認することにしました。

法務省の出入国管理統計統計表

法務省のデータを調べてみました。

下記は、日本人、外国人、協定該当者の出入国データをグラフ化したものです。

(協定該当者とは、軍人&軍属及びその家族のことです)

このグラフから見えることとしては、次の3つですね。

  1. 近年外国人の出入国者数が増えている
  2. 日本人の出入国者数は横ばい状況である
  3. 2015年以降、日本人の出入国数を外国人の出入国者数が上回り、差は拡大中

はい、先のForbesの記事と一致しています

数値も一致していましたので、この法務省の出入国管理統計統計データを使っていることもわかりました。

本データをさかのぼってみると、1996年に日本人の出国者数は、1669万4769人に達しており、

その後は伸び悩んでいることもわかりました。

つまり、

日本を訪れる外国人は著しく増えたが、日本人の海外旅行者数はこの25年間増えていません

日本の人は、世界に出ずに国内でシコシコやってる?

この統計データをみて皆さまどう感じになられましたでしょうか?

『これからの日本教育において、グローバルに活躍できる人材育成が欠かせない』

なんて、言われてますが、さすがに、この内弁慶さでは不安が残ります。

国内市場で生きているHiroPaPaが偉そうなことを言えませんが、世界を牽引する日本人の姿を見たい。

長期のデフレで、外国資本がどんどん日本に入ってくる状況が更に加速すると、さすがに住みにくくなります。

物価や賃金上昇を国や国内企業で成し遂げられず、もはや海外の力を借りることでしか叶わないないのでしょうか?

いや、そんなことは無いはず。

日本はオワコンなのか?

日本でシコシコしていない、海外に打って出るサムライがいるはずだ。

世界に見る日本の立ち位置を再確認しておこう!

世界を牽引している企業を調査してみましょう。

世界を牽引している企業トップ10は?

世界のトップ公開企業2000社を順位付けした「グローバル2000」ランキングのトップ10が次のとおりです。

1位 中国工商銀行
2位 JPモルガン・チェース
3位 バークシャー・ハサウェイ
4位 中国建設銀行
5位 サウジアラムコ
6位タイ アップル
6位タイ バンク・オブ・アメリカ
6位タイ 中国平安保険
9位 中国農業銀行
10位 アマゾン・ドット・コム

同ランキングは、世界の公開企業を売上高、利益、資産、時価総額の4項目で分析し、順位付けしたものです。

いやー、世界は中国を中心に回っています

日本勢は50位以内に4社入っています。

12位:トヨタ、27位:ソフトバンク、35位:SONY、43位:NTT。

トヨタが世界で戦っている国内企業No.1ということになりますね。

ちなみに、12位より上位にいる国は、4カ国しかありません。

中国、米国、サウジ、韓国です。

そう考えると、日本も捨てたものじゃありません。

トヨタさん!!

頑張って!!

と、応援したくなりますね。

ちなみに、テック企業のランキングは次のとおりです。

1. アップル  2939億ドル / 2.3兆ドル
2. サムスン 2007億ドル / 5105億ドル
3. アルファベット 1824億ドル / 1.5兆ドル
4. マイクロソフト 1533億ドル / 2兆ドル
5. テンセント  700億ドル / 7738億ドル
6. フェイスブック 860億ドル / 8705億ドル
7. インテル 779億ドル / 2637 億ドル
8. IBM 736億ドル / 1194億ドル
9. TSMC   481億ドル / 5581億ドル
10. オラクル 397億ドル / 2277億ドル

Forbes目線では、日本にはテック企業はいないのね・・・。

社名の横の数字は年間売上高、時価総額の順となってます。

こちらは、中国、台湾も入ってますが、ほぼ、米国の一人勝ち状況です。

 

世界を牽引している実業家トップ10は?

世界長者番付を見てみましょう。

1位 ジェフ・ベゾス
2位 イーロン・マスク
3位 ベルナール・アルノー
4位 ビル・ゲイツ
5位 マーク・ザッカーバーグ
6位 ウォーレン・バフェット
7位 ラリー・エリソン
8位 ラリー・ペイジ
9位 セルゲイ・ブリン
10位 ムケシュ・アンバニ

3位のフランス、10位のインドが健闘するものの、米国圧勝です。

日本のサムライトップ10の世界ランキングです。

29位 孫 正義/454億ドル(ソフトバンク)
31位 柳井 正/441億ドル(ファーストリテイリング)
62位 滝崎武光/258億ドル(キーエンス)
274位 永守重信/87億ドル(日本電産)
311位 高原豪久/79億ドル(ユニ・チャーム)
391位 三木谷浩史/67億ドル(楽天)
539位 似鳥昭雄/52億ドル(ニトリ)
574位 重田康光/49億ドル(光通信)
665位 安田隆夫/43億ドル(ドン・キホーテ)
727位 伊藤雅俊/40億ドル(セブン&アイ・ホールディングス)
727位 森 章/40億ドル(森トラスト)
727位 野田順弘/40億ドル(オービック)

まだまだ、日本も捨てたもんじゃありません。

ユニクロ、楽天、ニトリ、HiroPaPaは大好きです。

世界に通用しないはずはない。

これから世界を牽引する日本の事業家トップ10は?

最後に、昨年11月にフォーブスが発表した「日本の起業家ランキング2021」です。

同ランキングは、「新しい日本」をつくる存在として日本経済を牽引する起業家を応援するというコンセプトのもと、2015年から開催しされたものです。

1位 佐渡島隆平(セーフィー)
2位 石山洸(エクサウィザーズ)
3位 家入一真(CAMPFIRE)
3位 柴山和久(ウェルスナビ)
5位 宮田昇始(SmartHR)
6位 庵原保文(ヤプリ)
7位 深山陽介(Sparty)
8位 赤川隼一(ミラティブ)
9位 中島徳至(Global Mobility Servise)
10位 稲田武夫(アンドパッド)

世界で戦えるミライモンスターがこの中から現れるはず。

そう期待してやまない。

グローバルで活躍するためのハードルとは?

Forbesの記事を中心に、企業や人の活躍度合いをみてきました。

残念ながら、世界との差を見せつけられている日本です。

この25年間、日本人は海外渡航者が増えていません。

実は、日本の優秀な人材も国内にとどまっている。

そんな気がしてなりません。

給料上がらず、デフレ。

給料上がって、インフレ。

どっちが幸せなのか?

日本は前者が長く続いてしまっているものの、不自由が無いので、

そんな疑問もわかず、茹でガエルになっている状況なのでしょう。

茹でガエルが、死なないために出来ることは、

鍋から飛び出すことです。

この茹で鍋というハードルを超えて、出国者数が上昇に転じたとき、グローバルで数多くの日本人が活躍できる時代となるのではないでしょうか?