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国内のピアノコンクールの種類と発表会へ参加することの意義

先日、娘のピアノ発表会がありました。

女の子の習い事No.1人気のピアノですが、ピアノ発表会やコンクールに出場するとどんなメリットがあるのか?

日本国内で開催されているコンクールにはどのようなものがあるのか?

これらの疑問がわきましたので、調べてみることにしました。

また、8歳の娘がどんな好評をもらったのか?

についても、実物を掲載しております。

ピアノ発表会やコンクールに出場するメリットとは?

今回参加した発表会は、Webの検索にもひっかからない小さな大会でした。

参加者は50名程度で、舞台袖から一人づつ壇上にあるグランドピアノで演奏するという一般的な発表会でした。

このような大勢の人の前で何かをするというのは、そうそう機会があるものでもありません。

いよいよ、娘の番になるとこちらが心配で手に汗かいてしまいます。

演奏の方は大きなミスも無く弾き終えることができ、度胸があるなと関心してましたが、本人にあとで聞くと、かなり緊張したと言ってました。

そりゃ、そうですよね。

壇上で視線を浴びますし、一発勝負でミスが出来ないというプレッシャー、かなりのストレスになったことでしょう。

自分の演奏が終わるやいなや、客席で大好きな本を読み出しました。

「他の人の演奏を聞いてみたら?」

と声掛けしても、上の空です。

彼女の気持ちを考えるとストレスから開放されて、好きなことに没頭したくなったんでしょうね。

ただ、結果は気になるようで、好評や点数、参加者の結果にも非常に興味を持っておりました。

今回の発表会は、審査員が2名おられ、全員に好評もいただけました。

(好評については、昨年度の発表会のものも含めて、文末に載せておきます。)

自分の演奏が、他人にどう評価されているのかが気になるというのは、承認欲求があるということです。

この承認欲求を満たしてやることができれば、子どもは自信を持ち自己肯定感が高まると言えるでしょう。

発表会やコンクールはこどもが成長する絶好の機会です。

この年代の発表会やコンクールの好評は、概ね良いところを褒めてくれます。

参加するためにコストはかかりますが、それ以上に成長の機会を得られるます。

家計がゆるす限り、どんどん参加させてあげましょう。

ただ一つ、注意が必要です。

結果はどうであれ、舞台を経験するというのは、良い経験になりますが、こどもの性格によっては、人前に出るのが苦手な子もいます。

周囲の期待から自分を追い詰めてしまうタイプのお子様もいらっしゃるので、言動や表情は常にチェックしてあげてください。

極度なプレッシャーや無理強いは禁物です。

逆効果になり、自己否定してしまっては意味がありません

小学生が参加できる国内のピアノコンクール一覧

国内でピアノコンクールは200以上あると言われています。

それだけ、ピアノは身近な習い事で経験者が多いといえるでしょう。

小学生が参加できる国内のピアノコンクールについて、有名所をピックアップしてみました。

レベルについては、いくつかのWebページを参考にさせてもらってます。

課題曲があり、全国予選があるものを取り上げてます

課題曲や参加費については、小学校5~6年生のレベルを記載しています

全日本学生音楽コンクール

主催 毎日新聞社
URL https://gaccon.mainichi-classic.net/
開催時期 地区予選:9月
地区本選:10月
全国大会:11月
内容 小学校の部:小学校児童(4年生以上)
(小学生の部ひとつのため高学年でないと厳しい)
課題曲あり
参加費 27,500円(税込み)
課題曲 次の課題曲(1)~(3)を演奏すること。演奏順は自由とする。
(1)次から任意の1曲を選択すること
J.S.Bach : 15 Sinfonias( No.5、No.9は除く)
(2)次から任意の2曲を選択すること。同じ作曲家から2曲でもよい。当日抽選で1曲を決定する
M.Moszkowski : 20 Little Etudes Op.91
No.14 C major
No.17 E flat major
No.18 A minor
No.19 E majorCramer=Bülow :60 Selected Studies
No.4 A major
No.17 D major
No.31 E flat minor
No.40 A major
(3)次から任意の1曲を選択すること
R.Schumann :Album für die Jugend Op.68
No.28 Erinnerung A major
No.35 Mignon E flat major
レベル 5+
開催場所 予選、本選は全国5箇所で開催
全国大会は横浜

国内最高峰で歴史のあるコンクールです。

全日本学生音楽コンクールは、ピアニストを目指す学生向けですね。

ピティナ・ピアノコンペティション

主催 一般社団法人全日本ピアノ指導者協会(ピティナ)
URL https://compe.piano.or.jp/
開催時期 地区予選:4月
地区本選:7月
全国大会:8月
内容 A1級:小学2年生以下
B級:小学4年生以下
C級:小学6年生以下 ソロ部門とデュオ部門あり
参加費 12,500円(税込み、C級ソロ)
課題曲 ◎地区予選(2曲)
(a)バロックスタイルまたはクラシックスタイルまたはロマンスタイルのうちの1曲
(b)近現代スタイルの1曲
◎地区本選(2曲)
地区予選で演奏しなかった2つのスタイルから1曲ずつ選択し、時代順に演奏。
◎全国大会 地区予選・地区本選で演奏した4曲を任意の曲順で演奏。<C級 小学 5 ・ 6 年生部門>
【バロック】
①バッハ:インヴェンション 指定の曲より 1曲選択
②チマローザ :ソナタ 第17番 ニ短調
③バッハ :6つの小前奏曲 前奏曲 第1番 BWV 933 ハ長調
④テレマン :36のクラヴサンのためのファンタジア 第1番 ニ長調
【クラシック】
①ディアベッリ :第4番 第1楽章 Op.168-4
②クレメンティ :ソナチネ 第2楽章 Op.37-2 ニ長調
 ③モーツァルト :ピアノ・ソナタ 第2番 第3楽章 K.280 K.189e
【ロマン】
①グリンカ :マズルカ ハ短調
②メンデルスゾーン :無言歌集 第2巻 「慰め」 Op.30-3 U 104 ホ長調
③ギロック :こどものためのアルバム ワルツ・エチュード
④モシュコフスキ :20の小練習曲 Op.91
【近現代】
①ショスタコーヴィチ :アクロバット ハ長調
②ミュルデル :村の夕暮れ
③兼田 敏 :秋のセレナーデ
④中町 友洋 :ちょっとそこまで
レベル
開催場所 予選は全国233箇所で開催
本選は全国74箇所で開催
全国大会は東京

先の全日本学生音楽コンクールと並んでレベルの高いコンクールです。

ピティナ・ピアノコンペティションは参加者が多く、国内最大規模を誇ります

ショパン国際ピアノコンクール in Asia

主催 ショパン国際ピアノコンクール in ASIA 組織委員会
URL https://www.chopin-asia.com/
開催時期 地区大会:10月
全国大会:12月
アジア大会:1月
内容 小学 1・2 年生部門 、小学 3・4 年生部門 、小学 5・6 年生部門
・参加者各自が YouTube にアップロードした動画を、各審査員が視聴し審査
参加費 地区大会:12,500円(税込み、小5・6ソロ)
全国大会:13,500円(税込み、小5・6ソロ)
アジア大会:15,500円(税込み、小5・6ソロ)
参加料の4%別途必要
課題曲 小学 5 ・ 6 年生部門
◎地区大会
課題曲A
別紙「J.S.Bach の作品」の【B001 】~【 B030 】(インベンション・シンフォニア)より任意の1 曲
課題曲B
下記の作品より任意の1 曲
C218 ショパン:3 つのエコセーズ *3 曲とも演奏し楽譜通りの繰り返しをすること
C087 ショパン:ワルツ ヘ長調 Op.34 3
C096 ショパン:ワルツ 変ニ長調 Op.70 3
C098 ショパン:ワルツ ホ長調 遺作
C071 ショパン:マズルカ ハ長調 Op.67 3
E301 シマノフスカ:ポロネーズ ヘ短調
E302 レシェティツキ:受け答え Op.19 2 変ニ長調
E303  パデレフスキ:6つのポーランド舞曲 Op.9 2 マズルカ
◎全国大会
下記の作品より任意の1 曲
C183 ショパン:即興曲 第 1 番 変イ長調 Op.29
C186 ショパン:幻想即興曲 嬰ハ短調 Op.66
C181 ショパン:ドイツ民謡「スイス少年」による変奏曲 ホ長調 遺作
C084 ショパン:ワルツ 変ホ長調 Op.18
C085 ショパン:ワルツ 変イ長調 Op.34 1
C119 ショパン:ポロネーズ 嬰ト短調 遺作
C112 ショパン:ポロネーズ ニ短調 Op.71 1
E304 レシェティツキ:ロマンス
E305 シマノフスカ:ポーランド舞曲 ロ短調
*ダル・セーニョとダ・カーポのみ繰り返すこと
E306 ザレンプスキ:お年玉 やさしく弾ける 6 つの小品 Op.27 2 ワルツ
◎アジア大会  全国大会で演奏した曲
レベル
開催場所 地区大会は10 地区(ソロ部門 9 地区+コンチェルト部門 1 地区)に分けて実施

ショパン国際ピアノコンクール in Asiaも審査が厳しく難易度が高いコンクールです。

ショパン国際コンクールとの連携は無いようです。

大阪国際音楽コンクール

主催 大阪国際音楽振興会
URL https://www.osakaimc.com/
開催時期 予選:7月
地区本選:7~8月
ファイナル:10月
グランドファイナル:10月
内容 Age-E1:小学1~2年生、Age-E2:小学3~4年生、Age-E3:小学5~6年生
・予選はCD、DVDの録音物、音声、動画データまたはYouTubeにアップロードの音源による審査、 及び書類審査
・地区本選以降はホール審査
参加費 予選:5,000円(Age-E)
地区本選:16,500円(Age-E)
ファイナル:21,600円(Age-E)
課題曲 ◎予選:自由曲1曲
◎地区本選:①J.S.バッハの曲より1曲 or 任意のエチュード1曲+②自由曲1曲(①+②で4分)
◎ファイナル:自由曲1曲(5分) グランドファイナル:自由曲1曲(7分以内)
レベル
開催場所 地区予選は全国10箇所(動画でも可)
ファイナルとグランドファイナルは大阪

大阪国際音楽コンクールのコンセプトは、大阪から世界へ

HiroPaPaは関西在住なので、関西で規模の大きなものを紹介してます。

ちなみに、関東には東京国際ピアノコンクールがあります。

ヤマハジュニアピアノコンクール

主催 ヤマハ
URL https://jp.yamaha.com/products/contents/pianos/yjpc/index.html
開催時期 一次選考:2~3月
セミファイナル:5~6月
グランドファイナル:7月
内容 A部門:小学1~2年生、B部門:小学3~4年生、C部門:小学5~6年生
・一次選考は、課題曲1曲+自選曲1曲をYouTubeに動画をアップ セミファイナルはホールで課題曲と自由曲
・グランドファイナルはホールで課題曲と課題編曲と自由曲
参加費 一次選考:7,920円(C部門)
セミファイナル:17,600円(C部門)
グランドファイナル:18,700円(C部門)
課題曲 ◎一次選考課題曲 〈バロック様式〉(5分以内)
①J.S.バッハ シンフォニア 第1番 ハ長調 BWV787
②D.スカルラッティ ソナタ ニ長調 K.430/L.463
③J.P.ラモ クラヴサン曲集と運指法 第1番(第2組曲)よりロンドー形式のジグ
◎セミファイナル課題曲 〈ロマン派様式〉(8分以内)
①F.メンデルスゾーン 無言歌集 第3集 Op.38より 第3曲「詩人のハープ」(Op.38-3)
②F.ショパン ワルツ ロ短調 Op.69-2
③I.J.パデレフスキ 6つの演奏会用ユモレスク Op.14より 第1曲「メヌエット」(Op.14-1)
◎グランフォファイナル課題曲
〈古典派様式〉
①M.クレメンティ ソナタ 変ホ長調 Op.23-3より 第2楽章 Arietta con Variazioni
②W.A.モーツァルト ソナタ 変ロ長調 KV281(189f)より 第1楽章、第2楽章
③L.v.ベートーヴェン ソナタ ヘ短調 Op.2-1より 第3楽章、第4楽章
〈課題編曲〉
①G.フォーレ 管弦楽組曲 Op.80より 「シシリエンヌ」
②P.I.チャイコフスキー バレエ「白鳥の湖」 Op.20より 小さな白鳥たちの踊り
③山田耕筰 赤とんぼ
レベル
開催場所 セミファイナルは全国6箇所
グランドファイナルは東京

ヤマハジュニアピアノコンクールは、課題曲と自由曲を演奏でき、幅広い演奏技術が求められます

ヤマハ特約楽器店の推薦・選出を受けるか、一般Web審査に通過する必要があります。

 

ブルグミュラーコンクール

主催 ブルグミュラーコンクール実行委員会
URL https://www.burgmuller.org/
開催時期 地区大会:9~11月
ファイナル:11~12月
内容 小学1~2年生、小学3~4年生、小学5~6年生において各々A,B部門あり ・地区大会:課題曲の中から1曲を選択
・ファイナル:地区大会と異なる1曲、または同じ曲を選択
参加費 地区大会A部門:9,500円(小学5~6年生)
地区大会B部門:10,000円(小学5~6年生)
ファイナルA部門:12,000円(小学5~6年生)
ファイナルB部門:12,500円(小学5~6年生)
課題曲 A部門
ブルグミュラー :25の練習曲 Op.100
B部門
ブルグミュラー :18の性格的な練習曲 Op.109
レベル
開催場所 地区大会、ファイナルともに全国15箇所

ブルグミュラーコンクールは、馴染みのある練習曲で比較的参加しやすいコンクールです。

ファイナルまで各地区で行われることも特徴です。

スタインウェイ・コンクール in Japan

主催 スタインウェイ・ジャパン
URL https://www.steinway.co.jp/competition/2019
開催時期 地区審査会:10~11月
本選:3月
内容 カテゴリA:小1以下、カテゴリB:小2~4、カテゴリC:小5~中1
・年齢カテゴリー C: 1曲につき5分までとし、入退場を含め10分を超えないこと。
参加費 地区審査会: 8,000円
本選: 15,000円
課題曲 古典派(J.S.バッハ、スカルラッティなどのバロックの楽曲は不可)
ロマン派、20世紀の楽曲から選択すること。
2曲を用意し、2曲とも演奏すること。
レベル
開催場所 地区予選は全国9箇所

優勝者は、ハンブルクへ招待され、各国のコンクール優勝者たちとともに、演奏する機会が与えられます

「スタインウェイ・コンクール in Japan 第6回」は、地区審査会を2022年秋、本選を2023年春に行う予定です。

 

ジュニアピアノコンクール

主催 日本ピアノ研究会
URL http://nihonpiano.com/junior/
開催時期 予選会:6~8月
本選会:9~11月
内容 年齢ではなくレベルで選択。
・予選会は、1曲演奏  自由曲(暗譜) ※課題曲でもよい
・本選会は、2曲演奏  課題曲1曲プラス自由曲1曲(共に暗譜)
参加費 予選会:6,500円
本選会:12,000円
課題曲 【上級 】
V課程 バッハ平均律・ショパン エチュード程度
A課程 ソナタ程度
【中級】
B課程 ソナチネ程度
C課程 バッハ・インヴェンション程度
【初級 】
D課程 ブルグミュラー25番程度
E課程 メトードローズ程度
レベル
開催場所 予選会、本選会は全国5エリア

ジュニアピアノコンクールの特徴は、年齢別ではなく難易度別に開催されるところです。

先のコンクールと比較してもチャレンジしやくいと言えるでしょう。

その他

本記事で取り上げたコンクールは地方予選があるような大きな大会です。

地域で実施されている草コンクールはたくさんありますので、自治体やホール施設に行ってみるとよいです。

掲示板やちらしが置かれているかと思います。

いきなり大きな大会に出る人は、ほとんどいないと思います。

最初はこじんまりした発表会から経験を積むところからスタートです。

娘がどこまで本気でやるのか、まだ見定め中ですが

最後に、娘が参加した草コンクールの好評です。

8歳で参加したピアノ発表会の成績と好評

PTNA PIANO STEP

2020年12月に参加したピティナ・ピアノステップでは、審査員2名から、ステップメッセージという評価と感想をいただけました。

ステップメッセージ

鍵盤を叩く力がよわく、スタッカートを歯切れがよくない。

練習だね。

ステップメッセージ

気持ちを音にできるんだって、すごっ。

合格証や表彰状って、自尊心高めてくれる良いツールです。

ミモザみんなのコンクール

2021年5月30日、ミモザみんなのコンクールでも2名の審査員から好評をもらいました。

空間を音で彩るイメージだって!がんばって!

メロディーラインを太く!

こういったアドバイスって大切です。

必ず、良いところも書いてくれるのがいいですよね。

この好評をうまく伝えてあげてください。

認められると、やる気がでるもんです。

大人も同じですよね。

誰か褒めて~♪

最後までご覧いただき、ありがとうございました。