初めて分数を習うのは小学校2年生です。
1/2とか1/4など、簡単な分数を習います。
先日、分数のテストがあり、💯点だったので自慢げに見せてくれました。
そんな最中での、HiroPaPa家のワンシーン。
トマトも残さず食べなさいよー。
えー!トマトきらーい!半分でいい?
半分なら食べられるの?
うん。半分なら食べられる。半分でいい?
じゃあ、半分の半分の1/4でいいよ。はいどーぞ。
えっ💦 パパの大きい方のトマトじゃなくて、プチトマトなんだけど・・・。
少々意地悪な食事シーンでしたが、小学2年生の娘は、1/2と1/4だと1/4の方が小さいと認識していました。
ここでふと、分数の大きさについてはいつ学ぶのか?
そんな疑問が湧いてきましたので、現役先生に聞いてみました。
すると、HiroPaPaの全く知らないことを教えてくださいました。
分数といっても奥が深いですよ。
1/2と1/4ではどちらが大きいのか?
HiroPaPa
先生!娘は小学2年生なのですが、1/2と1/4では1/2が大きいと思っているようなのですが、この誤りについては何年生で学ぶのですか?。
先生
良い質問ですね!確かに分数は、小学校2年生で習いますが、それは、分割分数として習います。
HiroPaPa
ぶ・ん・か・つ・ぶ・ん・す・う???
先生
そうです。1/2を教科書は次のように説明しています。
HiroPaPa
ふむふむ
先生
同じように、3/4は、4つに分けたうちの3つ分。2/5は、5こあるうちの2つ分。このように、いくつに分けたうちのいくつ分と考える分数を「分割分数」といいます。
HiroPaPa
・・・。で、1/2と1/4の大きさの違いは・・・いつ?
先生
以前、算数は体系立てて学んでいくとお話したと思います
HiroPaPa
はい。覚えてます。かけ算のお話のときでしたね。
「かける数」と「かけられる数」の順番ってなぜ大事?小学校二年生からかけ算が始まります。
ふと、問題を眺めていると、「かける数」と「かけられる数」を明確に区別しています。
「そ...
先生
分数も同じで、「分割分数」のあとに「量分数」を学びます。
HiroPaPa
り・ょ・う・ぶ・ん・す・う???
先生
はい。小学3年生になると「量分数」を学びます
HiroPaPa
「量分数」を学ぶ小学3年生になると、1/2と1/4の大きさ比較ができるようになるのですか?
先生
そのとおりです。
小学校2年生で分割分数を習い、小学校3年生で量分数を習う
HiroPaPa
先生!「分割分数」と「量分数」があることはわかりました。せっかくなので違いを教えてください!
先生
そうですね。違いを説明しないと、なぜ、「量分数」を学ぶと大きさ比較ができるのかわからないですものね。
HiroPaPa
ぜひ、お願いします。
先生
違いは、もとの大きさに基準があるか無いかです。言い換えると、もとの大きさに単位を設けたものが「量分数」なのです。
HiroPaPa
なるほど、ぶちトマトと普通のトマトではもとの大きさが違いますものね。
先生
6コ入のキャンディーの1/2と10コ入のキャンディーの1/2では、大きさが違うことに気づき、もとの大きさが違えば、1/2の大きさも違うということを学びます。ここまでが、「分割分数」で、元の数に単位をつけたものが「量分数」というわけです。
HiroPaPa
もとの数に単位をつけて初めて量を比較できるということですね?
先生
そういうことです。3年生になると、1Lや1mといった量や長さの単位を学び、1/2Lや1/3mといった分数を学習するのです。
HiroPaPa
よくわかりました。先生!ありがとうございました!
豆知識
「かける数」、「かけられる数」の意味付けが英語圏では違って逆だという話をしましたが、分数についても少し考え方が違っているということも教えてくださいました。
日本よりも、英語圏の方が日常で分数を使う場面が多いそうです。
例えば、お金。
25セント硬貨。
1ドルの1/4であることから、「quarter」と呼びます。
また、
七分袖を袖の3/4と捉えて、「three-quarter sleeve」と呼んだりします。
あと、読む順序も違っています。
日本では、分割分数の考え方である「分割したうちのいくつ分」という考えが根強いために、「分母→分子」の順番に読みます。
しかし、英語圏では読む順番は逆で、「分子→分母」となります。
1/2は、「one half」
1/4は、「one quarter」
分子が2以上になると、分母を複数形にします。
2/3は、「two thirds」
3/4は、「three quarters」
これまた、へー、ですね。