円安が止まりませんね。
ちょうど1年前は、108円/ドルでしたが現在、129円/ドルとなってます。
約20%の上昇です。
ウクライナへのロシア侵攻もあり、エネルギー受給問題も重なり物価上昇も止まりません。
日本はエネルギーのみならず、食べ物や生活用品に至るまで、海外からの輸入に依存しているものが多いので、いやー、これから益々家計が苦しくなってくるでしょう。
今回は、家計についての記事となってます。
HiroPaPaは50代です。
おそらく、50代というと給与所得を得ている人でいうと一番稼いでいる年代と言えるでしょう。
さて、日本人の50代はどのくらい稼いでいるのか?
貯金はどのくらいあるのか?
見てみましょう!
本記事の資料は、金融広報中央委員会(事務局:日本銀行内)が行っている「家計の金融行動に関する世論調査」のデータを使っております。
目次
年間手取り収入(税引き後)
まずは、収入を見てみましょう。
世帯主の年齢別
世帯主の年令別の金額です。
単位は、万円です。
平均 | 中央値 | |
20歳代 | 302 | 270 |
30歳代 | 477 | 428 |
40歳代 | 521 | 490 |
50歳代 | 566 | 500 |
60歳代 | 536 | 380 |
70歳以上 | 368 | 300 |
世代別の実態を見る上では、飛び抜けた値に影響される平均値より中央値を参考にした方がいいでしょうね。
つまり、お父ちゃんが50代世帯の年収は500万ってことですね。
やはり、50代がピークとなっていますが、税引きとは言え、思ったより少ないですね。
気になるのは、50代→60代の収入減額が大きい点です。
60代で退職すると、現役時代の76%の収入になるということです。
子育てや住宅ローンなどの、大きな支出や返済を終えていることが理想ですね。
世帯主の就業先産業別
次に世帯主の勤め先業種別の金額です。
単位は、万円です。
平均 | 中央値 | |
農林魚鉱業 | 505 | 365 |
建設業 | 523 | 500 |
製造業 | 566 | 500 |
運輸業、郵便業 | 455 | 430 |
卸売業、小売業 | 492 | 400 |
宿泊業、飲食サービス業 | 374 | 300 |
医療、福祉 | 536 | 400 |
公務、教育、電気水道業 | 599 | 500 |
その他サービス業 | 556 | 400 |
就業先産業別で見ると、公務員や製造業、建設業の収入が高いです。
逆に、宿泊や飲食は、かなり厳しいことがわかります。
世帯類型別
子どもがいるかどうか?
といった家族形態別で見てみましょう。
平均 | 中央値 | |
世帯主のみ | 292 | 220 |
世帯主夫婦のみ | 508 | 400 |
世帯主夫婦と子のみ | 634 | 600 |
世帯主夫婦と親のみ | 669 | 500 |
その他・類型不能 | 567 | 460 |
子どもがいる家庭といない家庭での差が大きいのは、どうしてなんでしょうかね?
子どもがいない方が共働き率が高いでしょうし・・・。
この結果から推測するに、子どもがいる家庭は、世帯主の年令が高いのでしょう。
あと、控除枠も若干影響しているかもしれませんね。
地域別
地域による差を見てみましょう。
平均 | 中央値 | |
北海道 | 390 | 350 |
東北 | 426 | 375 |
関東 | 554 | 400 |
北陸 | 417 | 360 |
中部 | 466 | 400 |
近畿 | 455 | 380 |
中国 | 442 | 360 |
四国 | 432 | 368 |
九州 | 399 | 320 |
中央値で見ると、関東と中部が高収入ということがわかります。
平均値と中央値に差でみると、関東意外は100万円以内に収まっていますが、関東は154万円と突出しています。
東京に大金持ちが多いんでしょう。
貧富の差が大きい順に並べてみました。
関東≫中国>九州>近畿
保有している預貯金残高
つづいて、貯金額を見てみましょう。
世帯主の年齢別
世帯主の年令別の金額です。
単位は、万円です。
全国平均 | 443 |
20歳代 | 105 |
30歳代 | 562 |
40歳代 | 389 |
50歳代 | 648 |
60歳代 | 325 |
70歳以上 | 617 |
奇数の年代に山ができてます。
子育てフェーズと退職後に谷が来るとも言えるかもしれませんね。
世帯主の就業先産業別
次に世帯主の勤め先業種別の金額です。
単位は、万円です。
農林魚鉱業 | 5412 |
建設業 | 331 |
製造業 | 300 |
運輸業、郵便業 | 1098 |
卸売業、小売業 | 172 |
宿泊業、飲食サービス業 | 127 |
医療、福祉 | 302 |
公務、教育、電気水道業 | 1626 |
その他サービス業 | 276 |
この数値って本当なんでしょうか?
業種によって差がありすぎですね。
世帯類型別
子どもがいるかどうか?
といった家族形態別で見てみましょう。
世帯主のみ | 270 |
世帯主夫婦のみ | 584 |
世帯主夫婦と子のみ | 281 |
世帯主夫婦と親のみ | 338 |
その他・類型不能 | 924 |
子どもがいる家庭では預貯金に余裕が無いってことでしょう。
地域別
地域による差を見てみましょう。
北海道 | 160 |
東北 | 1277 |
関東 | 273 |
北陸 | 180 |
中部 | 585 |
近畿 | 503 |
中国 | 150 |
四国 | 120 |
九州 | 683 |
東北の地銀は安泰!?
金融商品別の所有額
最後に、どんな金融商品を持っているかを見てみましょう。
世帯主の年齢別
世帯主の年令別の金額です。
単位は、万円です。
預貯金 | 金銭信託 | 生命保険 | 損害保険 | 個人年金保険 | 債権 | 株式 | 投資信託 | 財形貯蓄 | その他金融商品 | 合計 | |
20歳代 | 89 | 4 | 10 | 2 | 6 | 4 | 40 | 24 | 5 | 3 | 187 |
30歳代 | 387 | 11 | 57 | 8 | 27 | 16 | 121 | 45 | 20 | 10 | 702 |
40歳代 | 379 | 9 | 104 | 19 | 54 | 23 | 168 | 80 | 25 | 29 | 891 |
50歳代 | 554 | 6 | 162 | 17 | 99 | 40 | 213 | 142 | 51 | 22 | 1305 |
60歳代 | 917 | 21 | 259 | 44 | 146 | 126 | 451 | 232 | 18 | 52 | 2265 |
70歳以上 | 865 | 20 | 275 | 45 | 78 | 105 | 449 | 201 | 7 | 24 | 2069 |
50代では、株と投資信託を350万円、財形と貯金で600万ほど持っているってことですね。
ここまで見てきましたが、いかがだったでしょうか?
HiroPaPaは、金融リテラシーが高めだと思いますが、それほど執着しているわけでもありません。
ただ、今年に入ってからの急激な円安が引き起こす内外価格差が家計に影響をおよぼすのはこれからです。
今まで通りに過ごしていては、生活も厳しくなっていくのではないかと危惧をしています。
収入が急には増えないし、生活レベルを急激に落とすことも難しいでしょうから、商品の内訳を見直したり、金融商品の配分を見直したりしてみることから初めてみることにしましょう。