こどもは褒めて伸ばしましょう!
はい、わかってます。
結果じゃなくて、努力過程を褒めてあげましょう。
はい、そう聞きました。
でも、なぜなんでしょうか?
「100点!すごいね!」や「クラスで一番!やったね!」
って、言ってしまいますよね。
ダメなんでしょうか?
今日は、心理学者C.ミュラーとC.デュエックの調査結果を取り上げてみます。
結論を先に言うと、
「よく、頑張ったね!」
これが褒めるメリットを最大限に生かす褒め方となるそうです。
調査結果
さっそく、どんな調査をしたのかを見ていきましょう。
実験内容
子どもたちに簡単なテストを受けさせ、成績にかかわらず「80点以上だった」と伝えます。
同時に、3つのグループに分け、
(1)「頭がいい」と能力をほめる
(2)何もほめない
(3)「よく頑張ったね」と努力をほめる
の違った対応をします。
その後、2回目のテストをすることを伝え、
「1回目と同程度の易しいテスト」
と
「1回目よりも難しいが、挑戦しがいのあるテスト」
のどちらかを選ぶように伝えました。
すると、
(1)(能力をほめられた子)
の35%しか難しいテストを選ばなかったのに、
(2)(ほめられなかった子)
は55%。
(3)(努力をほめられた子)
では、なんと90%が
難しいテストにチャレンジしたのです。
褒め方の違いがチャレンジ意欲に影響するというのです!
さらに、実験は続きます。
3回目は、全員にとても難しいテストをさせ、成績をみんなの前で発表させました。
すると、
(1)の40%が
嘘をついて実際よりも高い点数を言ったのに対して、
(2)で嘘をついたのは
わずか10%でした。
そして最後に、
全員に1回目と同じ易しいテストをしたところ、
(1)は20%も成績が下がったにもかかわらず、
(3)では平均30%も得点が上がったのです。
なんと、能力を褒められると、挑戦を避ける傾向が生まれます。
しかも、結果が悪くてもそれを受け入れられず、嘘をつくというのです。
まとめ
さて、いかがだったでしょうか?
驚きの結果だったのではないでしょうか?
HiroPaPaは、センスがいいとか、賢いとか、運動神経がいいとか、褒められると嬉しいです。
親がそうなので、こどもにも言ってしまいがちです。
おそらく、こどもも嬉しことは間違いないと思います。
ただし、結果を褒められると、結果を出さないといけないというプレッシャーが生まれるのかもしれませんね。
「必ず試験に合格しなさい!」と言われると、受けたくなくなるものです。
「結果はどうであれ、勉強することに意義がある!」と自分に言い聞かせて、試験勉強をするようなものかもしれません。
ともあれ、今日から皆さん、お子様を褒める際の合言葉は、「頑張ったね!」です。
やる気が、こどもの能力を伸ばす一番の特効薬なのです。