『0歳から100歳まで学び続かなくてはならない時代を生きる学ぶ人と育てる人のための教科書』
を読んでみて、とても参考になることが書いてあります。
HiroPaPaが同意する箇所や今後参考にしたいところをピックアップしてみました。
これは、HiroPaPaが、後々、読み返すことも意識して記事にまとめたものです。
おすすめできる書籍なので、気になった方は手にとってみてはいかがでしょうか?
目次
魔法のワード「正解はないんだけどね!」
こどもに意見をもとめても、「わかりません」と答える子が多い。
間違えることを恥ずかしいと思っている可能性が高い。
これは、小中高の教育の弊害で、唯一の正しい答えを導き出すことがゴールであるという価値観を刷り込まれているから。
学問に正解は無い。
1+1=2も二進表記では成立しません。
答えがわからなければ、思い切って人と違ったことや独創性のあることを言えばいい。
それでも思いつかなければ、その場で考えたなりに少しでも正しそうなことを言えばいい。
「正解はないんだけどね!」
と言えば、こどもは安心していろんな意見を出してくれます。
プログラミングの早期学習より、問題解決の発想を養うことが重要!
プログラミングの世界では、何行書けるかよりも、何行書くことを減らせるかが重要。
英語や楽器演奏のような早期教育で積み重ねると効果的な分野ではない。
プログラミングの技術は、常に新しいものが登場していて、その手法は数年後には通用しなくなっているかもしれない。
早いうちに勉強するなら、プログラム表現を根底で支える数学や物理を学んだ方がよい。
知識や能力を、社会に役立つ価値を生み出す成果に変換するためには、どのように実装し、社会に問い続け、自分自身も最新の研究成果を学び続けることができるかがポイントになる。
プログラミングは手段にすぎず、問題解決の発想がなければ、手段だけあっても使いみちがない。
「プログラミング教育が必修化されているから覚えましょう」
ではなく、
「プログラミング技術は社会の課題を解決するための有効な方法の一つだから覚えましょう」
と、子どもに伝えましょう。
こどもには、いろんな経験をさせること!多様な世界観を見せること!
親がおもしろいと思うものや得意なことを、子どもにどれだけ見せてあげることができるかが大事なのです。
幼児期から子どもに様々な経験をさせてあげたい一番の理由は、人間の能力の差の大部分は、経験によってもたらされると僕が考えているからです。
生来の能力にほとんど差がなくても、こうした経験によって育まれ、後天的に付加される能力は、後に非常に大きな差となって表れてきます。
ベースとなる能力は1日ではそれほど伸びませんが、経験は1日だけでも大きな収穫があります。
それが日々積み上がっていくことを考えれば、子どもにはできるだけいろいろな経験をさせたほうがいいに決まっています。
英語より、まずは母国語の論理的言語能力を鍛えよう!
自動翻訳によるコミュニケーション技術の進化によって、英語力があるだけではそれほど大きな強みとは言えなくなります。
それよりも大事なのは、言葉の壁を越えてでも伝える価値のある内容を持つこと。
そして、コンピュータが翻訳しやすい話し方や文章の書き方があるということを理解することです。
複数の意味にとれるような曖昧な言葉を使わない。
主語・述語を意識した論理的な構造で文を作る。
こうした母国語の論理的言語能力に加え、自分の考えを持ち、それを明確に伝える能力こそ鍛えるべきです。
何が何でも英語の早期教育を、と先走る前に、きちんとした母国語が話せたり、書けるようになることが大事なのです。
相手の佇まいを判断できる力を鍛えよう!
ドラゴンボールのヤムチャがよく負けるのは、対象を観察能力の精度が低く、相手の能力を見誤ってっしまうためです。
勝負において重要なのは相手の能力を見誤らないことであり、必ずしも強い力を持っていることではないのです。
人の佇まいを感じられないと、相手に敬意を欠くというミスコミュニケーションが発生します。
佇まいを判断するセンサーを研ぎ澄ませるために必要なのは、「対象を観察する時の集中力」です。
この集中力が冴えていると、ちょっとした違和感に気づくことができます。
自分の周囲にある物事に集中して観察し、違和感を感じ取り、「佇まい」を判断する訓練を、日頃から子どもとしておきたいものです。
突出した才能が無くても、複数の柱で勝負すればよい!
飛び抜けた才能は無くてもよい、好きなことをいろいろやってみよう。
プロになれる程の能力が無くても、周囲の人よりも得意で、自分なりの強いこだわりがあればよい。
突出した才能が無い人や、偏りのある能力を持っていない人は、複数の柱の組み合わせによる総合力を生かして、組織に属さずに生きていける働き方を探すことをお勧めします。
組織に属して給料をもらわないと食べていけないという考え方は、近代の弊害だと思っています。
仕事について考える時に、もらえるお金のことを第一に考えてしまうのはなぜでしょうか?
それは物事の本質的な価値を伝えたり、本当にやりたいことを考える余地を与えない教育の影響もあると思います。
今後、社会の競争の中で生きるのが大変になるのは、「何者でもない人」です。
自分の中のある画一化されていない能力に、自分自身で価値をつけることが重要なのです。
高齢化社会が到来するも、テクノロジーで高齢者は活躍できる!
体力勝負のしごとを機械が代替えする時代になれば、高齢者が活躍できる場面もたくさん出てくるはずです。
高齢者には、人生経験があります。
あとは、新しい価値を受け入れる柔軟性とやる気さえあれば、健康を維持するだけで有用な人材として社会に貢献できるのです。
貯金より、借金できる人を目指そう!
貯金ができる人は我慢ができる人です。
それもよいのですが、節約志向は基本的には生産性低下や消費の減少につながる思考です。
社会全体を経済成長させるためには、個人の消費を増やし、さらには社会全体の消費も拡大した方がいい。
事業や人物への期待値がないと、お金は調達できないので、発想の魅力もビジネスとしての将来性も必要です。
さらに、それが本当に取り組むべき事業であることを他人に理解できるように説明するためのスキルも求められます。
事業を興すなら、お金を調達できる人間になろう!
仕事にできるくらい詳しい趣味を3つほど持とう!
人間のモチベーションを喚起するきっかけとなるのは、「好きなこと」「やっても苦にならないこと」です。
そこで、仕事が出来るような、そして自然に続けられる趣味を持っておくことをオススメします。
趣味や続けてきたことを仕事にするメリットは、モチベーションの喚起以外にもあります。
例えば、自然体で行うことができるので、労働のストレスが少なくなります。
また、高いモチベーションはオリジナリティを生み出す原動力になります。
趣味が一つしか無い人は、唯一の息抜きを仕事にすることに抵抗があるかもしれません。
そこで、仕事にできるくらい詳しい趣味を三つほど持っておくとよいでしょう。
「やりたいこと」とは、自分のストレスに嘘をつかないこと!
「やりたいことが見つからない」
そんな人が増えていますよね。
誰しも小さい頃はやりたいことがあったのではないでしょうか?
「やりたいこと」とは、自分のストレスに嘘をつかないこと。
自然に続けられることを選ぶことであり、休みの日に遊ぶネタのことではありません。
やりたいことを見つける嗅覚を大事にして、やりたいことの中から「今できること」を探し、リスクを取ってでも実行する力を身につけたいものです。