子育て PR

公立学校のトイレには、まだまだ和式が残ってる

トイレ

いやー、信じられません。

皆さん、和式トイレで用をたせますか?

HiroPaPaは、一分一秒を争うような追い込まれた場面以外では無理です・・・。

おそらく、大半の大人はウォシュレットが無いだけでも、文句が出るのではないでしょうか。

和式トイレなんて、今や絶滅危惧種で、博物館で手厚く保護される寸前だと思っておりました。

ところが、先日、文科省の調査結果を見て、びっくりたまげました。

公立小中学校のトイレの洋式器率:57%

うそでしょ!

早速、詳しくみてみましょう。

報道発表内容(トイレの洋式器率)

9月30日の報道内容は、以下のページに詳しく記載されています。

引用します。

1.調査内容
1) 調査対象:全国の公立学校施設
(幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,中等教育学校の前期課程,特別支援学校)
※義務教育学校の前期課程については小学校に,同後期課程及び中等教育学校の前期課程は中学校に,幼保連携型認定こども園は幼稚園に,それぞれ含む
2)調査項目:・公立学校施設にあるトイレのうち,児童生徒が日常的に使用する
トイレの洋便器,和便器の状況
(校舎,体育館・武道館,屋外トイレ等)
・今後のトイレ整備に対する学校設置者の方針
3)調査時点:令和2年9月1日現在
2.調査結果の概要
公立小中学校におけるトイレの全便器数は約136万個であり,そのうち洋便器
数は約77万個,洋便器率は57.0%(前回43.3%,13.7ポイント増),
和便器数は約58万個,和便器率は43.0%(前回56.7%,13.7ポイン
ト減)でした。
トイレ整備に対する教育委員会の方針を調査したところ,小中学校のうち,各学
校で和便器よりも洋便器を多く設置する方針の学校設置者が全体の約88%(前回
約85%,約3ポイント増)でした。
今後も,トイレの整備について,各地方公共団体の整備方針に応じ,児童生徒等が
安心して過ごせるよう,財政面も含め,引き続き支援を行ってまいります。

本当でしたね。

学校別

【公立学校施設のトイレ※の状況】令和2年9月1日現在

洋式 和式 合計 洋式率
小中学校 773,682 583,317 1,356,999 57.0%
幼稚園 31,605 10,070 41,675 75.8%
特別支援学校 38,236 9,891 48,127 79.4%
合計 843,523 603,278 1,446,801 58.3%

※ 多目的トイレ(多目的トイレ・障害者トイレ・だれでもトイレ等)を含む、男子トイレの小便器は対象外

都道府県別(小中学校)

都道府県別に、洋式器率のトップ5とワースト5の発表です!

都道府県名 洋式器率
1位 富山県 79.3%
2位 東京都 71.1%
3位 神奈川県 70.5%
4位 沖縄県 68.4%
5位 茨城県 66.6%
~ ~ ~
43位 宮崎県 43.6%
44位 鹿児島県 42.6%
45位 高知県 39.5%
46位 山口県 37.1%
47位 島根県 35.3%

富山県とは以外でしたが、さすがに幸福度No.1県です。

おそらく、キレイな女神様♫が沢山おられるのでしょう。

報道発表内容(空調(冷房)整備率)

同日発表された、公立学校施設の空調(冷房)設備についても引用します。

1.調査内容
1)調査対象:全国の公立学校施設※
(幼稚園,小学校,中学校,義務教育学校,中等教育学校,高等学校,特別支援学校)
※義務教育学校については小学校に,中等教育学校の前期課程は中学校に,同後期課程は高等学校に,幼保連携型認定こども園は幼稚園に,それぞれ含む
2)調査項目:普通教室,特別教室等※及び体育館等の空調(冷房)設備の設置状況
※幼稚園については,普通教室を「保育室」,特別教室等を「保育室以外の諸室」と読み替える
3)調査時点:令和2年9月1日現在
2.調査結果の概要
「ブロック塀・冷房設備対応臨時特例交付金」(平成30年度補正予算)の対象とな
った学校種(公立の小学校,中学校,義務教育学校,中等教育学校の前期課程,特別
支援学校,幼稚園等)における普通教室の全保有室数426,414室のうち,空調
(冷房)設備を設置している室数は396,567室であり,設置率は93.0%(前
年78.4%,14.6ポイント増),特別教室等の全保有室数401,406室のう
ち,空調(冷房)設備を設置している室数は230,890室であり,設置率は57.
5%(前年50.5%,7.0ポイント増)でした。
体育館等の全保有数36,004室のうち,空調(冷房)設備を設置している室数
は3,237室であり,設置率は9.0%(前年3.2%,5.8ポイント増)でし
た。
高等学校における普通教室の設置率は87.0%(前年83.5%,3.5ポイン
ト増),特別教室等の設置率は46.8%(前年43.7%,3.1ポイント増)でし
た。
今後も,空調(冷房)設備の設置について,各地方公共団体からの相談には丁寧に
対応し,児童生徒や教職員の安全・安心の確保のための取組が進むよう,財政面も含
め,引き続き支援してまいります。

クーラーは、93%設置されているようです。

学校別

【公立学校施設の空調(冷房)設備※の設置状況】令和2年9月1日現在

設置室数 室数 設置率
小中学校 354,998 382,666 92.8%
幼稚園 12,970 13,664 94.9%
高等学校 56,355 64,792 87.0%
特別支援学校 27,387 28,872 58.3%

※ 普通教室および保育室の数値を記載しております。

都道府県別(小中学校)

トイレの洋式器率と異なり、ほとんどの都道府県が100%近く設置されています。

設置率が80%を割っているのは、次の6都道府県しかありません

都道府県名 設置率
1位 茨木県、埼玉県、東京都、
富山県、滋賀県、京都府、
兵庫県、鳥取県、広島県、
山口県、徳島県、香川県、
大分県
100%
~ ~ ~
42位 福島県 89.0%
43位 長野県 86.3%
44位 石川県 85.6%
45位 青森県 26.2%
46位 秋田県 25.6%
47位 北海道 4.3%

冷房設備なので、北海道、青森、秋田が著しく低いですね。

岩手県は、90.8%です。

そんなに気候が違うんでしょうかね?

所感

熱中症対策で冷房設備は、ほぼ完備されているようです。

ただ、トイレについては、非常に驚きの発表でした。

教育現場がいかに時代遅れなのかがよくわかる結果です。

大人が嫌なことは、こどもも嫌でしょう。

国も助成金等の事業を推進し、改善に努めているのでしょうが、もう少しスピードを上げる必要があります。

こども達だけでなく、先生たちも大変ですよね。

労働時間も問題視されていますが、教育現場においては、働き方改革以前に、職場の環境改善も待ったなしと言えるでしょう。