1ヶ月ほど前の記事で、子どもに対して使ってしまいがちな、ネガティブワードの三大文型というのを取り上げました。
じつは、ネガティブワードの三大文型のうちの『命令型』や『質問型』っを使うと、子どもは逆に抵抗してしまいます。
今回は、この『質問型』が引き起こす問題点とその対策について、実際のシーンを再現しながら考察してみます。
ネガティブワードの三大文型の記事は👇です。
目次
『質問型』の典型例にみる問題点、何がよくないのか?
日常にみる『質問型』の典型的パターン
このようなシーンですね。
HiroPaPa家でも、毎日のように繰り広げられるています。
なぜ、こうなってしまうんでしょうか?
『質問型』の問題点は?何がよくないの?
親の気持ちはよくわかりますので、言われた子どもの心理を分析してみましょう。
『宿題したの?』⇒『宿題しなさい!』の命令型とほぼ同義です。
『●●しろ!』と言われると、反発したくなるのは大人も子どもも同じです。
このような反発する心理状態のことを『心理的リアクタンス』といいます。
リアクタンスとは「抵抗」を意味してます。
自分の行動や選択を抑制されると、無意識にこの「抵抗」が発動するのです。
つまり、問題点は、『宿題をしろ!』と言って、相手の選択の自由を奪ってしまっていることになります。
言われた相手は選択の自由をも守ろうと、心理的リアクタンスが働き、抵抗するための言葉が出てくるのです。
小学生にもなると、言葉で抵抗できるのです。
結果、売り言葉に買い言葉という状態を招いてしまっています。
では、なんと言えばよいのでしょうか?
ネガティブワードの三大文型の記事で取り上げた際には、
対策として
先に同じで、やる気の出る言葉に変換しましょう。
なぜ、それをする必要があるのかの理由も添えてあげることで、
その後、自分で判断して行動できるようになります。
と、お伝えしておりました。
今回は、更に深堀りして、
具体的になんと言えばよいかをお答えします。
『宿題やったの?』
ではなく、
『宿題はすすんでますか?』
と、言ってあげましょう。
やるべきことがあるのなら、その進捗を聞いてみましょう。
宿題はやらなければいけない。
親も子どもも同じように思ってます。
ベクトルは同じ方向に向いているはずです。
にもかかわらず、『宿題やったの?』=『宿題をしろ!』と言ってしまうと、
選択の自由を奪ってしまうために、心理的リアクタンスが作用して、反発を招くことになるのです。
これでは、親の意図とは逆に、子どものモチベーションを下げてしまいます。
ではどうすればよいかというと、
相手から選択の自由を奪わないことばをかければよいのです。
あくまでも、子どもに選択権を与えるのです。
『宿題はすすんでますか?』
『宿題は順調?』
このように、進捗やペースを質問するとよいのです。
この微妙に言い回しで、心理的リアクタンスを軽減させる事ができるのです。
職場では意外と使えている心理的リアクタンス軽減方法
この心理的リアクタンスを軽減する言い回しは、職場でも有効です。
『提案書作成は順調ですか?』
『報告書はもう提出済みですか?』
『●●さんに伝えてもらってますか?』
どれも、進捗を聞いています。
どれも、よく使っている言い回しですね。
実は、職場では、この心理的リアクタンス軽減方法は、意識せず使えているように思います。
それが、家に帰って子どもと接する場合に、うまく使えていないのはなぜか?
親子関係だと、知らず知らずのうちに、ベクトルが合っているものとして会話してしまっているのかもしれませんね。
親子だから、余計に意識を払う必要があると言えるのではないでしょうか?
もしも、相手の行動や選択の自由を奪うような言い回しをしているとしたら、明日から見直してみてはいかがでしょうか?
記事を最後までご覧いただき、ありがとうございました。
👇こちらが参考になります。